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小説・漫画・音楽など、 気に入ったものをひたすら紹介していくBLOG
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うみねこのなく頃に

うみねこのなく頃に、日曜日を費やして最後まで逝きましたよ!
じゃなかった、行きました!
例によって人が死にまくりでした!

以下、ネタバレありますのでご注意ください。





「ひぐらしのなく頃に」に次ぐ07th expansionの第二弾シリーズということで期待してましたが、今回は孤島を舞台に繰り広げられる連続殺人事件、という古典的なシチュエーションで展開される物語です。

 孤島に台風が来て閉じ込められ、財産の相続争いがあり、密室があり、謎めいた死ありで、昔ミステリーを読み漁っていた頃を思い出してしまいました。
 ラストの、ボトルに入ったノートの切れ端が流れ着いて、事件のあらましがわかるなんて、もろアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュですし。

 今回も例によって人為的な事件なのか、それとも超常現象なのか、という謎かけがなされています。ひぐらしではオヤシロさまでしたが、今回はベアトリーチェという魔女が登場します。とはいっても、劇中では実在するのかどうかはわからず、いる、と主張する少女が登場するだけです。
 そして一見不可能に見える殺人が起こることで、もしかしたら魔女のしわざなのか、と思わせる展開になっています。

 ひぐらしでは、様々な超常現象があっても、すべてが人の手による事件であったわけで、今回も最終的にはそういう方向でまとめてくるだろうとは思いますが、どうなることか。

 それにしても人がよく死にました。登場人物は18人ですが、最終的に全滅します。まとめて殺されたりもしますが、閉鎖的な環境の中でじわじわと仲間が減っていき、最終的に主人公も死ぬ(らしい)という展開には「かまいたちの夜」を思い出しました。おそらく狙って作っているのでしょうね。

 今回は第一作ということで、登場人物の紹介がなされ、たたみかけるように謎が次々登場する展開でした。未解決の問題が多すぎるのと、情報が少ないのとで、推理するのはかなり難しいですね。たぶん今の時点で解決できるだけの情報は出してないでしょうし。

 それに(表向きは)最終的に全滅していますから、生き残りから犯人を推理することもできません。死体には顔面が損壊されているものが多く、死んだふりをして誰かが生き残っている可能性も高い。そう言えばかまいたちもそういうトリックでしたね。うーん、難しい。

 最後に死んだらしい4人の子どもたちも、どうやらバラバラ死体のようで、損壊が激しいなら、ひとりくらい生き残っていてもわからないですし。
 まあうまい具合に疑問を散らばらせてくれます。うまい作りだと思いますけど、ちゃんとまとめられるんですかね?
 ひぐらしみたいにラストエピソードでチート気味にクリアするのはやめて欲しいですが…。

 とりあえずはほぼ確実に死んでいる人間と、生き残っている可能性のある人間を抽出でもしてみるといいかも。推理はそのうち暇になったときに書いてみます。

 
 物語以外の面で言うと、今回もひぐらしと同じ、選択肢はなしで、ひたすら文章を読んでいくというもの。なので、純粋にサウンドノベルだと言えるでしょう。

 システムに関しては、いつでもTIPSが見れるようになったり、登場人物の紹介画面があったり、けっこう進歩してます。
 登場人物の紹介は、主人公が出会う度に順次追加されていて、凝ってます。殺されるとダメージを受けた箇所が血に染まるという仕様です。紹介文も変わります。どうもこれも推理する上でのヒントのようですね。

 音楽は今のところそんなに印象に残ったものはないですね。悪くはないけど、ひぐらしのなく頃に解に比べると、ちょっとパワー不足かな? 今後に期待です。

 グラフィックは…まあ、竜戦士さんの絵ですから。お察しください。全体に描きこみのレベルは上がっているようには思えるんですが…。絵師は雇わないんですかね? まあ一時間もプレイしてると慣れてしまって気にならなくはなるんですが。
 どうでもいいけど、朝置き抜けでスーツ着てるのはどうなんでしょうか? まあ差分を用意するのは大変だからしょうがないんでしょうけど。
 背景はひぐらしと同じく、写真をフォトショップで加工しているようです。
 仕事柄けっこう使うので、ああ、こういう加工か、とか考えながら見てしまいました。

 あと、今回はOPムービーがつきましたね。けっこうクオリティが高くて驚きです。誰かプロの人が作ったのかな?


 今回はまだEP1、始まりですから、今後の展開に期待する、ということで。がんがん盛り上がって行くといいですね。
 次回は宝捜し中心のエピソードになるんですかね? 冬が楽しみです。
 それまで推理をしてのんびり楽しむとしますか。
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リトルバスターズ! クリアしました。
面白かったけど、とりあえず長かった(^^;

以下、ネタバレありなのでご注意ください。



最後までやり終えての感想は、「うん、面白かった」と素直に言えるものでした。
プレイにはけっこうな時間を費やしたので、ほっとしました。

メインのシナリオである「鈴」と「リトルバスターズ」のできはさすがといったところ。他のシナリオをすべてクリアしないと到達できませんが、そこまでプレイする価値はあります。

全体を見通して、一番よかったと思える点は、リトルバスターズの面々が、それぞれにトラウマや抱えている問題を乗り越えて、全員が成長した状態で、誰も死ぬことなく未来を迎えることができたというところです。

恭介は理樹と鈴の成長をもくろんだわけですが、結果的には全員が成長していますね。今回のテーマは「友情」と「成長」でした。


しかし気になったところもあって、いろいろな感想サイトで指摘されているとおり、個別のシナリオがちょっと弱かったです。
それぞれによい素材を用いているのに、いまひとつ盛り上がりに欠けた感があります。
これはライターの力量の違いと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、鈴以外のシナリオでは世界の謎(物語の舞台は鈴と理樹を成長させるに設けられた仮想世界であるということ)をぶちまけるわけにはいかなかったからだ、という制約のせいもあるでしょう。
そのためどうしても消化不良になってしまっていますね。
それでも、個々のシナリオを経て、それぞれのヒロインの内面を知っているからこそ、ラストのリトルバスターズエンドが引き立ってくるわけで、構造的には成功していると思います。

今後の課題は個々のシナリオライターのレベルアップにあるのかもしれませんが、固定メンバーでもないのでしょうし、麻枝さんが引退するとなると厳しくなるかもしれませんね。


野球のミニゲームは面白くて、毎回かかさずに練習をしていました。
そのせいでプレイ時間がのびるのびる。(^^;
クリアしてから新たにニューゲームで始めると、理樹と鈴だけが初期能力がアップするのですが、考えてみれば、このあたりにも世界の謎を解くヒントが隠されていたわけですね。
このあたりはどこまで狙っているのかわかりませんが、理樹は周回を重ねて能力を高めて行くと、恭介そっくりの能力になるんですよね。
きっちり6週すると、恭介を超えることもできます。
鈴のノーマルエンドにたどりついた時には、理樹が2安打3打点の活躍をしてくれました。もちろん4番に据えました。
ミニゲームがきちんと物語の中に組み込まれているのもよかったですね。

最近はもうゲームはあまりやらないのですが、keyの作品は毎度前回のものを越えようと挑戦をしてくるので、ついつい手を出してしまいます。
だんだんとゲームに割ける時間は減ってきますが、この先もkeyのゲームだけはやってしまう予感がします。


グラフィックは、絵師さんが二人体制だったので、ちょっと違和感が。(^^;
やはりどちらかに統一した方がいいと思いました。というか並べると明らかにna-gaさんの方がうま(ry

音楽は、主題歌の「リトルバスターズ!」はよかったし、他にもいい曲はあるとは思うのですが、いまひとつ印象に残らないですね。
個々のシナリオと同じで、分業、外注を取り入れた弊害なのかもしれません。
まあ、Airの音楽を超えるのは容易ではないでしょうけど。あれはよすぎましたからね。


まあとにかく、次が何年後かはわかりませんが、keyの次回作品にも期待します!
バガボンドの26巻、吉岡道場の面々との対決シーンです。

ここで武蔵は一対七十の対決に挑むことになるわけですが、果たしてこの戦いをどのように描くのか、すごく興味がありました。

普通に考えて一対七十で切り合ったら武蔵が勝てるはずがありません。
しかし武蔵は勝つわけです。それをどれだけきちんと描けるか、読者を納得させる描き方ができるか、この漫画の要とも言える場面です。

この巻ではまだ戦いの最中で、決着はつきませんが、ここまでは実に見事に描けていると思います。

井上雄彦はどんどん進歩していきますね。
次巻が楽しみです。

バガボンド 26 (26) (モーニングKC)
時をかける少女、先日テレビで放映していたのを見ました。

ネットで以前から賞賛を受けていたのを見ていたので、期待していたのですが、なんとなく肩すかしをくらったような感じでした。

映像もできがよくて、シナリオも作りこんでありますし、クオリティは高いですよね。それでもなんだか満足できなかったです。

なぜなのかなあ、と考えてみると、主人公の視野の狭さのせいなのかな、と思えてきました。

この話は主人公の女子高生の思いの至る範囲内ですべてが処理されていきます。
未来から人が来た、とか時間移動ができる、なんてことになれば、話は様々なファンタジックかつファンタスティックな方向に展開していきそうですが、ここではそうなりません。
例えばはるか未来を訪れてみる、とか逆にはるかな過去に行ってみるとかね。

主人公が時間移動の力を使うのは、恋の告白の成就のためだったり、日常のトラブルを回避するためだったりと、非常に身近な範囲に限定されています。

だから舞台も家と近所と学校とが繰り返し出てきて、何度も同じような情景を見せられるので、途中でけだるくなってしまいました。

しかし、そうして身近な範囲に限定することで、一般的にも受け入れられる作品になったのでしょうね。
これでSF的な展開をばんばん盛り込んでいると、ごく一部のマニア受けしかしなかったでしょうし。

でも、想像力が限定されたぶんだけ、物足りなさを感じてしまったのも確かです。

時をかける少女 通常版



ネットをぶらぶらしている時にみつけました。WEB漫画の「そらもとべるはず」です。

そらもとべるはず

虐待を受けて閉じこもっている少女の下に、ある日ブーンが尋ねてきて、一緒に遊び始めます。始めはブーンを怪しむ少女ですが、やがて少しづつ心を開いていきます。しかし、ブーンが少女と遊んでいられる日数には限りがあって…。

ネタバレしてしまうとつまらないので詳しくは書きませんが、感動しました。
絵も構成もストーリーも素晴らしいと思います。

虐待のディティールが真に迫っていましたが、作者の方の実体験に基づいているそうです…。


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